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防衛運転のためのおすすめ教材4選!【無料・有料どちらもあります】

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とびだしちゅうい
【防衛運転】 防衛運転とは、どん欲に情報を取り、そこからの危険予知により、積極的に事故を回避する運転です。 ...

前回、大切さについて考えていただいた防衛運転について、今回は学習に実際に使える教材をご紹介します。

今すぐ活用できる! 無料のweb教材

まずは、リンク先にアクセスするだけですぐに学習が開始できる、web上の教材についてご紹介します。

実写版 危険予知・事故回避トレーニング(JAF)

ロードサービスで有名な、JAFさんの提供するweb教材です。
事故時にかけつけることの多いJAFさんだけあって、内容もとても実践的です。
例えば、「住宅街をハイブリッドカーで走行しています。この時、あなたは何に注意しますか?」なんて問いかけ。
なるほどなぁ、とうなってしまいますね。

危険な場面の映像の単なる再生のみならず、目を付けるべきポイントを強調表示してくれたり、逆再生映像を効果的に活用していたりと、動画の、教材としての工夫も随所に凝らされています。

危険予測トレーニング(Honda)

自動車メーカー、Hondaさんの提供するweb教材です。
最近では、自動車メーカー、レンタカー会社、保険会社など、クルマにかかわる様々な企業が交通安全教育に力を入れており、Hondaさんでも自社で交通教育センターを持つなど、事故対策にしっかり取り組んでいます。

実写ではなくアニメーション教材ですが、そのメリットを活かし、各交通からの視点や、さらには各々の「気持ち」までがわかる教材に仕上がっています。
「夏休みの」「冬の」「朝の通学路」など、クルマを「使う場面」ごとの教材がそろっているのも、メーカーならではといった印象です。

運輸業界各社で採用の本格派、DVD教材

続いて、有料のDVD教材のご紹介です。
運送会社や、タクシー・バス会社など、「プロ」の教育現場で使われている教材だけあって、本格的な映像を収録したDVDと、指導者向けの解説書がセットになっています。

なお、こちらは、個人での学習よりも、それこそ私のサークルのような、グループでの学習に向いていると思われます。

ドライブレコーダー映像を用いた危険予知トレーニング シリーズ(NASVA)

人と車の共存を理念とし、自動車事故の発生防止及びその被害者への援護を行っている独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)さんの頒布している、DVDと解説書、トレーニングシートCDのセットです。

実際に起こったヒヤリ・ハットや事故の映像の、事象直前で映像が一旦停止します。そこまでの映像を見て参加者全員で「予測される危険は?」「どのような運転をすべき?」を議論します。
その後映像の続きと、安全運転方法についての解説CG映像が流れるので、それらを踏まえて、まとめを再度全員で議論します。
司会者は、議論のそれぞれの段階で、各参加者の意見を尊重しつつも、解説書に基づいて、特に注意してほしいポイントを参加者に指導していきます。

この教材の最大の特徴はやはり、実際のドライブレコーダー映像を用いているところです。
教材のために撮影された映像と違い、ドライバーが予測しきれなかった事故が起こっている映像なので、臨場感が違います。中には、本当に人をはねてしまっている衝撃的な映像もあります(さすがに、すぐに被害者も立ち上がれるレベルのものですが…)。
特に、バス編では、車内を撮影したカメラからの映像もあり(最近のバスって、車内にカメラがあり、「事故防止のために撮影しています」等と書いてありますよね。アレです)、急ブレーキの際、エキストラではない、本物の乗客がどのような動きをするのかまでわかります。

サークルでも初心者向けの勉強会で活用しましたが、付属CDに収録されているトレーニングシートをそのまま印刷するだけで配布教材ができるので、準備の手間も要らず、簡単です。
勉強会の後に実際に運転すると、「あ、これDVDで見た場面だ!」という気づきがたくさん得られ、参加した学生たちからはとても好評でした。

以前はかなり高額でなかなか手が出しづらかったのですが、最近は大幅に値下げされ1,100円から4,100円になったようで、ようやく皆さまにおすすめしやすい価格帯になりました。
ぜひ、バスの車内映像はおすすめなので、一度ご覧になってみてください。

交通KYTを活用し、危険予知能力を高める! シリーズ(シグナル)

全国の市町村・警察署等官庁をはじめ、交通安全関係機関・団体に交通安全教育のための冊子・リーフレット・チラシの企画出版・製作販売を行っている有限会社 シグナルさんの頒布しているDVDと解説書のセットです。
実際の事故事例を分析し、車載カメラで撮影された映像を見て考えるもので、実際の使い方の流れはNASVAさんのものとおおむね同じです。NASVAさんのものについても言えることですが、危険予知や防衛運転の答えは一つではないので、複数人で、いろいろな可能性を考えて、積極的に発表しあうことで学習効果が高まります。

Part1とPart2では、教材のために撮影された映像を使用しています。
学習のためによく考えられたシチュエーションなので、注意すべきポイントがわかりやすく、学習の導入におすすめです。

Part3は、ごめんなさい、まだ私は購入していないのですが、実際のドライブレコーダー映像を用いたものとのことです。
サンプル動画では、実際に自動車同士が交差点で衝突してしまった衝撃映像が見られました。

価格は1巻11,000円と、個人で購入するにはとても高額なので、私がサークルでやっていたような、グループでの勉強会向けの教材と言えそうです。

なお、本記事冒頭の画像の下の方に映っている、危険予知DVDでもあんしん運転テキストでもない4冊については、シグナルさんの出している教材です。
冬道のこと、高速道路のことなどと、テーマをしぼったわかりやすく簡潔な教材や、クリアファイルなどの勉強会参加者にプレゼントするのにちょうどよいグッズなど、交通安全教育にもってこいのものがたくさん用意されているので、ぜひDVD以外の商品も見てみてください。

少し長くなりましたが、今回は私が実際に勉強会で活用してきた教材をご紹介させていただきました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。