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特に気を付けたい場面 その2

20t制限の標識
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20t制限の標識
特に気を付けたい場面 その1https://anshin-unten.work/compliance/ 「法規走行」カテゴリ、前回の記事では、法規走行の大切さ...

前回に続き、法規走行の上で特に気を付けたい場面をご紹介します。

最高速度(道路交通法=以下「法」第22条)

標識等によって、30km/hの速度制限がかけられている道路では、何km/hまで出して良いと決まっているのでしょうか。
よく、制限速度+10km/hくらいが目安、とか高速道路は+20km/hまでOK、とかいろいろ聞きますが、本当は…?

答えは、+0km/h、すなわち30km/hまでです。
法22条では、「車両は、道路標識等によって指定された最高速度をこえる速度で進行してはならない。標識等による指定がない道路では政令で定める最高速度をこえる速度で進行してはならない。」としか書かれていません。
何km/hならセーフ、とか、そういうのはありません。

漫然と運転していると、ついつい高くなってしまいがちなのが速度です。
ときどき、安全確認に支障のない範囲で速度計をチェックし、いつ誰が見ていても問題ない速度で走行できているか、確認してください。

(ただし一方で、私たちは速度制限を守るために運転しているわけではなく、あくまで安全に移動するために運転をしています。
1km/hオーバーを気にして安全確認がおろそかになる、というようなことがあれば本末転倒です。
あくまで見るべきは速度計ではなく前と周囲である、ということは忘れないでください。
安全が最優先!)

横断歩道関連(法38条)

以下の場合、どうするのが正解でしょうか。
(設問をクリックすると解答が表示されます。)

横断歩道を横断しようとしている歩行者がいる。
  • その横断歩道等の前で一時停止し、かつ、その歩行者等の通行を妨げない(法38条1項)。
横断歩道を横断しようとしている自転車がいる。
  • その横断歩道等の前で一時停止し、かつ、その歩行者の通行を妨げない(法38条1項)。
    • 歩行者「等」とは、歩行者または自転車をいいます。なお、横断歩道「等」は、横断歩道または自転車横断帯をいいます。
横断歩道のない交差点で横断しようとしている歩行者がいる。
  • 特に一時停止等の義務はありませんが、防衛運転を忘れずに状況に応じて対応しましょう。
横断歩道のない交差点で横断を開始している歩行者がいる。
  • その歩行者の通行を妨げてはならない(法38条の2)。
カーブを走行中、道路に◇マークがあったが、その先に横断歩道は見えない。
  • その横断歩道等の直前(停止線の直前)で停止できるような速度で進行しなければならない(法38条1項)。
横断歩道があるが、壁や看板などで歩行者がいるかどうかがよく見えない。
  • その横断歩道等の直前(停止線の直前)で停止できるような速度で進行しなければならない(法38条1項)。
横断歩道があるが、すぐ手前に車が止まっている。
  • その前方に出る前に一時停止しなければならない(法38条2項)。

全問正解できましたか?

特に1. や2. のような場面はとても多いにもかかわらず、正しい運転ができているドライバーは、(自分が歩行者の立場になったときのことを想像すればわかる通り)とても少ないです。
でも、たとえば子供会サークルの活動エリア内で、子供が横断しようとしているときに、その前をあなたが通過してしまったら、どうなりますか…?
「みんなやってるからいいや」ではなく、あんしん運転ドライバーとして、正しい運転を励行しましょう。

なお、最後の問題は、ゴールド免許を持っている人であっても不正解してしまうことの多いものです。
間違えてしまった場合は、きちんと復習しましょう。

今回は、実際の道路上で違反の多い、速度制限と横断歩道についてのお話でした。
お読みいただきありがとうございました。
続きとなる、「その3」の記事もよろしければお読みください。

20t制限の標識
特に気を付けたい場面 その3前回に引き続いて、法規走行の上で特に気を付けたい場面をご紹介します。 https://anshin-unten.work/153020...